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毎日1分!英字新聞 石田

米作家のJDサリンジャー氏が死去、91歳

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U.S. Author J.D. Salinger Dies at 91

American novelist J.D. Salinger, best known as the author of “The Catcher in the Rye,” died of natural causes at his home in New Hampshire at the age of 91.

■チェック

・author   著者、作家
・novelist  小説家
・die of natural causes  老衰で死ぬ

■対訳

「米作家のJDサリンジャー氏が死去、91歳」

米小説家で『ライ麦畑でつかまえて』の著者としてよく知られているJ.D.サリンジャー氏が、ニューハンプシャー州の自宅で老衰のため亡くなった。91歳だった。

■訳出のポイント

author の語源は 「生み出す人」 「創作者」 という意味のラテン語 auctor。

「著者」 「作者」 「著述家」 あるいは 「作家」 にあたる単語です。

これに対して、novelist は novel 「小説」 から派生した名詞で 「小説家」 です。

(be) best known as ~ は 「~として最も知られている」「~としてよく知られている」 という表現。

そこで、カンマに挟まれた best known as the author of ”The Catcher in the Rye” の部分は、「『ライ麦畑でつかまえて』著者としてよく知られている」と、直前の J.D. Salinger 説明しています。

die of ~ は 「~で(のために)死ぬ」 という句動詞。

そして、natural causes は 「自然な原因」 なので、die of natural causes で「自然の原因のために死ぬ」 という言い方。

通常は、unnatural death 「変死」 に対する natural death 「自然死」 という文脈で 「自然死である」、あるいは今日のように、病気や怪我などではなく「自然に老衰で死ぬ」 という意味で使われる表現です。

20世紀を代表する米小説家の1人である J.D. Salinger こと Jerome David Salinger は、かなりの変わり者としても有名でした。

1951年に発表した The Catcher in the Rye は米国のみならず全世界ベストセラーになました。

これまでに6500万部以上を売り上げ、現在でも”若者のバイブル”的な小説として人気は根強く、毎年25万部が売れているそうです。

この本の邦題には、1964年出版の野崎孝訳の 『ライ麦畑でつかまえて』が最も一般的に知られていることから、対訳でもこちらを採用しています。

ただし、1952年の初翻訳本では 『危険な年齢』 でしたし、最近では2003年に作家の村上春樹訳で 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』になっています。

“ライ麦” の成功によって時の人となったサリンジャーは生まれ育ったニューヨークで静かな生活を送ることが困難になり、ニューハンプシャー州の田舎に移り住みました。

そして、もともと寡作な小説家でしたが、1965年以降は作品を1作も発表することもなく、晩年は2メートルの壁で囲まれた屋敷の中に閉じこもって過ごしたといいます。

■編集後記

都会の喧騒を離れて、田舎でひっそりと暮らす、という作家さんは多いですね。
思い出すと、英国出身のSF作家、故アーサー・C・クラークもロンドンを離れ、スリランカへ移住。
しかし、彼の場合、晩年まで小説を発表し続けましたが。
サリンジャーの経歴を調べてみると非常に興味深いです。
ニューヨークのマンハッタンで裕福な家庭の生まれだが、小説で成功するとニューハンプシャーのライフラインも整ってないところへ転居。
原始的な生活を送っていたとのことです。

(裏)土日に無理をして遊んだためか、今日は朝から絶不調です。。

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