IMF Hit by Major Cyber Attack
The International Monetary Fund, the intergovernmental body that oversees the global financial system, has become the latest target of a major and sophisticated cyber attack.
■チェック
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・IMF (International Monetary Fund) 国際通貨基金
・intergovernmental body 政府間機関
・oversee 監視する
・sophisticated 高度な
■対訳
「IMFに大規模サイバー攻撃」
世界的な金融システムを監視する政府間機関である国際通貨基金(IMF)が、大規模で高度なサイバー攻撃の最新の標的となった。
■訳出のポイント
cyber は 「コンピュータに関係した」 「サイバースペースの」 という形容詞。
cyber attack 「サイバー攻撃」 とは、インターネット経由で他のコンピュータやネットワークシステムに不正アクセスを行い、相手の国家・機関・企業などにダメージを与えようとする行動のこと。
また、政治的・社会的な動機に基づき、社会に混乱をもたらしたり、国家の完全保障を脅かしたりすることを目的とするものは、cyber terrorism 「サイバーテロ」とも呼ばれます。
inter- は 「~の間」 「~の中で」 という接頭辞です。
例えば、おなじみの形容詞 international は、 inter- + national(国家の)→ 「国家間の」 → 「国際的な」 ということです。
そこで intergovernmental は 「政府間の」。
また、body は 「体」 「身体」 などの意味でよく知られる名詞ですが、今日の場合は、集合的に 「団体」 「組織」 「機関」 を表す用法になっています。
したがって intergovernmental body で 「政府間機関」。
つまり、複数の政府(国家)を構成員とし、条約によって設立されている機関を意味します。
oversee は over- (上から) + see (見る) という成り立ちの動詞で、「~を監視する」 「~を監督する」 の意。
したがって、oversee the global financial system で「世界的な金融システムを監視する」 となります。
動詞 sophisticate は、人について 「世慣れさせる」 「洗練させる」、機械・装置・技術などについて 「複雑化する」 「高度化する」という意味になります。
そこで、過去分詞が形容詞化した sophisticated は人が 「洗練された」「教養のある」、あるいは機械などが 「複雑化された」 →「精巧な」 「高度な」。
ここでは、a major and sophisticated cyber attack なので「大規模で高度なサイバー攻撃」 ということです。
報道によると、今回のサイバー攻撃は特定の外国政府と関連があるハッカーによる仕業とみられます。
ある国が影響力を高めようと、IMFのシステムにソフトとを内蔵しようと試みた可能性があるということです。
このところ、国家・機関・企業などをねらった大規模サイバー攻撃が続いています。
したがって、has become the latest target 「(IMFが)最新の標的となった」 という表現が使われているわけです。
■編集後記
ソニーに対して大規模なハッカー攻撃が行われ個人情報が流出した直後ですが、今度はIMFです。
特定の国に関連があるグループだとのことですがIMFはこの「特定の国」に対する言及を避けています。
ある国が影響力を高めようとする場合、昔は経済成長か戦争しかなかったのですが今はインターネットを活用するだけでそれが可能になる時代。。
(裏)今田竜二、米ツアー、フェデックスセントジュード、3位タイおめでとう!