Winner Remains Unclear in Cliff-hanger US Presidential Election
The outcome of the US Presidential election hangs in the balance on Wednesday as Donald Trump and his Democratic rival Joe Biden have been locked in a neck-and-neck race in key battleground states.
■チェック
・remain unclear はっきりしないままである
・cliff-hanger election 接戦の選挙
・outcome 結果、結末
・hang in the balance どちらに転ぶかわからない
・Democratic rival 民主党対立候補
・be locked in a neck-and-neck race 大接戦を演じる
・battleground state 【米国】(大統領選の)激戦州
■対訳
「接戦の大統領選、勝者はまだ定まらず」
米大統領選では、ドナルド・トランプ氏と民主党対立候補のジョー・バイデン氏が鍵となる激戦州で大接戦を演じる中、水曜日の時点で結果はどちらに転ぶかわからない状況となっている。
■訳出のポイント
cliff-hanger は
hang off the cliff は
「崖から宙吊りになる」
という表現から派生した名詞で
「崖から宙吊りに(なっているような気持ちに)させるもの」 →
「最後まで結果がわからない(ハラハラさせる)競争(試合)」
を意味します。
また、
連続ドラマや物語などで
「次回(続き)に興味を持たせるような終わり方(場面)」
という意味でもよく使われる単語です。
今日のタイトルでは
cliff-hanger (US Presidential) election で
「最後まで結果がわからない(米大統領)選挙」 →
「接戦の米大統領選挙」
となっています。
「バランス」 は日本語にすっかり浸透していますが、
英語の balance はもともと
「天秤(てんびん)」 「はかり」
を意味する名詞。
ここから
hang in the balance は
「てんびんに乗って宙ぶらりになっている(ゆらゆらしている)」 →
「不安定な状態にある」「きわどい瀬戸際にある」 →
「どちらに転ぶかわからない」
という言い方になっています。
neck and neck は
直訳すると 「首と首」。
もともとは、競馬でゴールの際に
ギリギリ首ひとつ分の差で勝負がつく “接戦” の様子から、
「接戦で」 「互角で」
という表現です。
a neck-and-neck race あるいは
a neck-and-neck battle で
「接戦」 「激戦」、
be locked in a neck-neck race (=battle) で
「接戦の中に閉じ込められる」 → 「大接戦を演じる」
という言い方になるわけです。
battleground は
「戦場」 なので、
battleground state は
直訳すると 「戦場(となる)州」。
米大統領選において、
勝敗の鍵となるような 「接戦州」 「激戦州」
のことを指す表現になっています。
11月3日に投票が行われたアメリカ大統領選挙。
開票が進む中、再戦を目指す共和党のトランプ大統領と、政権奪還を狙うバイデン民主党候補の大接戦となっています。
米メディアはバイデン氏が僅差でリードしていると伝えていますが、2人のいずれにも最終勝利の可能性が残っている、全く結末が予測ができない状況・・・
そして今後の展開次第では、勝者の判明に相当日数がかかる事態も考えられます。
■編集後記
木曜日の夕方時点でまだ勝敗の決定はありません。現時点でバイデン氏がほぼ当選確実かと思われますがトランプ氏が郵便投票の不正を訴えていますが、裁判所がそれを認めた場合、一体どうなるのでしょう。今回の大統領選を賭けの対象にしているブックメーカーはすでにバイデン勝利として払い戻しを始めているという情報も入ってきています。
(裏)それにしても日に日に朝晩の寒さがこたえてきます。鍋が美味しい季節ですねー