Trump Sues in 3 States as Path to Victory over Biden Narrows
Trump’s campaign filed lawsuits on Wednesday over vote counting in Pennsylvania, Michigan and Georgia as he lagged behind Joe Biden in the US Presidential election.
■チェック
・sue (=file lawsuits) 訴訟を起こす
・path to victory 勝利への道（筋）
・narrow 【動詞】狭まる、狭くなる
・campaign （選挙の）陣営
・vote counting 標の集計
・lag behind ～に後れを取る
■対訳
「トランプ氏が３州で提訴、バイデン氏に対する勝利の道狭まる」
米大統領選挙でジョー・バイデン氏に後れを取っているトランプ陣営は水曜日、ペンシルバニア州、ミシガン州、ジョージア州で標の集計をめぐる訴訟を起こした。
■訳出のポイント
path はもともと
人や動物が歩いて自然にできた 「小道」 「細道」
を意味する名詞。
ここから、
庭や公園などの 「散歩道」 「通り道」
なども指します。
また、
目標、結果への 「道」 「道筋」
という抽象的な意味合いでもよく使われるので、注意しましょう。
今日のタイトルでは
path to victory で
「勝利への道（筋）」
となっています。
path to victory over Biden だと
「バイデン氏に対する勝利への道」
ということです。
narrow は
幅が 「狭い」 「細い」
という形容詞として知られていますが、
ここでは
「狭くなる」 「細くなる」
という動詞として登場しています。
つまり、
path to victory over Biden narrows で
「バイデン氏に対する勝利の道が狭まる」
となっています。
政治的あるいは社会的 「活動」 「運動」、「組織的活動」 を意味する
campaign。
英字新聞では
米国における 「選挙運動」 「遊説」
という意味で頻出ですね。
「選挙活動を行う組織・団体」、つまり
日本語の 「陣営」 にあたる言い方にもなるので注意してください。
そこで、本文頭の
Trump’s campaign は
「トランプ陣営」
ということです。
vote は 「票」 「投票」 で
counting が 「数えること」 「集計」。
したがって
vote counting は
「標の集計」です。
filed lawsuits over vote counting で
「標の集計をめぐって訴訟を起こした」
となっています。
lag behind ～ は
「～に後れを取る」。
fall behind
あるいは
slip behind
でも、同じ意味になります。
開票が続けられている米大統領選。
民主党候補のバイデン氏が激戦州でリードを拡大し、当選に必要な選挙人 (electoral) ２７０人の獲得に迫っています。
一方のトランプ陣営は法廷闘争へ動き、３州で標の集計停止や再集計を要求。
ネバダ州でも不正投票に関する訴訟を起こしています。
ただ、法律専門家らによると、これらの訴訟が最終的に選挙結果に影響する公算は小さいようです。
■編集後記
バイデン氏は過半数270票に王手をかけ、自身の勝利を確信しているとも表明しました。これまでであれば、選挙翌日までにはどちらかが敗北宣言をして決着がついていましたが、今回はそうもいかないようですね。トランプ陣営は、バイデン氏が勝利した全ての州で提訴を拡大する意向だとかで、法廷闘争まで発展してしまう可能性もあるようです。
（裏）群馬県の碓氷峠にきています