Henri B. Kagan and Kenso Soai Win Nobel Prize in Chemistry
Henri B. Kagan of Paris-Sud University in France and Kenso Soai of Tokyo University of Science in Japan have been awarded the 2026 Nobel Prize in Chemistry for their groundbreaking work on mirror-image molecules.
■チェック
・Nobel Prize Chemistryノーベル化学賞
・Paris-Sud University パリ南大学
・Tokyo University of Science 東京理科大学
・be awarded ~が授与される
・groundbreaking work 画期的な研究
・minor-image molecules 鏡像分子
■対訳
「カガン、硤合の両氏にノーベル化学賞」
フランスのパリ南大学のアンリ・B・カガン氏と、日本の東京理科大学の硤合憲三氏が、鏡像分子に関する画期的な研究で、2026年のノーベル化学賞を受賞した。
■訳出のポイント
Nobel Prize は
「ノーベル賞」。
Nobel Prize in ~ で
「~の分野におけるノーベル賞」→「ノーベル~賞」
という言い方になります。
Nobel Prize in Chemistry
「ノーベル化学賞」
Nobel Prize income Literature
「ノーベル文学賞」
Nobel Prize in Physiology or Medicine
「ノーベル生理学・医学賞」
という具合ですね。
ちなみに、
「ノーベル平和賞」だけは、
Nobel Prize in Peace とは言わず、
Nobel Peace Prize
となります。
award は
賞などを「与える」「授与する」
という動詞。
award A B で
「A に B を授与する」
という言い方になります。
今回は
have been awarded the 2026
Nobel Prize in Chemistry
なので、受動態で
「2026年ノーベル化学賞を授与された」→
「2026年ノーベル化学賞を受賞した」
ということです。
groundbreaking は
「画期的な」「革新的な」
という形容詞。
背景には
break new ground
「新天地を切り開く」→
「新しい境地を開く」「新分野を開拓する」
という表現があり、
従来になかった道を開くような研究や発見などに対してよく使われます。
名詞 work は
「仕事」「労働」だけでなく、
「研究」「業績」、
あるいは
芸術・文学などの「作品」「著作」
といった幅広い意味で使われます。
今回は
groundbreaking work on ~ で
「~に関する画期的な研究」
というわけですね。
mirror-image molecules 直訳すると、
「鏡像分子」。
互いに鏡に映したような形を持つ分子を、一般読者向けにわかりやすく表した言い方です。
今回の受賞ニュースでは、英語メディアでは、専門用語を避けて、一般読者にわかりやすいこの表現をタイトルやリード文に使っているケースが大多数です。
一方、日本語報道では、受賞理由をより専門的に示すため、硤合氏の代表的業績である
「自己触媒反応」 autocatalytic reaction
あるいは
「不斉自己触媒反応」 asymmetric autocatalysis
という表現が目立ちます。
こういった科学ニュースでは、
・英語報道は「何が面白い研究なのか」をイメージ的に一般読者に伝える傾向
・日本語報道は「何を発見した研究なのか」を専門用語も用いて報じる傾向
という違いがみられるわけです。
2026年ノーベル化学賞。。。
フランスのパリ・サクレー大のアンリ・カガン名誉教授とともに、東京理科大学の硤合憲三名誉教授が受賞しました。
授賞理由は
「不斉有機合成における非線形効果と自己触媒反応の発見」。
アミノ酸などの分子は、鏡に映したような2つの異なる型 (mirror image molecules ) がありますが、生物のタンパク質はその片方のみで構成されています。
片方の型の分子が自己増殖する反応を実証した硤合氏らの研究は、医薬品の製造などに大きく貢献すると評価されています。
■編集後記
日本人研究者のノーベル化学賞受賞は昨年の北川進氏に続き10人目となり、有機化学分野で世界をリードしている証と言えます。ただ、現在評価されているのは30年以上前の日本の研究成果です。課題は今後、30年後に候補となるような人材が育っているかという点。日本は観光だけでなく技術立国として基礎科学を牽引し続けるためにも、理系研究や学生への支援をいっそう充実させるべきでしょう。
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(裏)秋晴れの良い天気が続きますね。こういう天気がずっと続いてくれたら・・といつも思います。