Masahiro Tanaka Returns to the Fold
Former New York Yankees pitcher Masahiro Tanaka held a news conference in Tokyo on Saturday saying he can’t wait to play for his old Japanese team, the Rakuten Golden Eagles.
■チェック
・return to the fold 古巣に戻る
・former 元~
・hold a news conference 記者会見を開く
・can’t wait 待ちきれない
・play for ~(の選手・メンバー)としてプレーする
■対訳
「田中将大投手、古巣に復帰」
元ニューヨーク・ヤンキーズの田中将大投手が土曜日に東京で記者会見を開き、日本での古巣である楽天ゴールデンイーグルスでプレーするのが待ちきれない、と語った。
■訳出のポイント
fold はもともと
家畜、とくに羊の 「囲い」 「おり」
を意味する名詞。
ここから、
「羊の群れ」 →
共通目的や信念を持つ 「団体」、帰属意識のある 「組織」
という意味にも使われるようになっています。
そこで、
return to the fold は
「自分の家と呼べるような場所に帰る」
「もとの組織(教会、団体)に復帰する」
別れていた人が 「元の鞘(鞘)に収まる」
といった意味合いになり、
日本語の 「古巣に戻る」
に近いニュアンスでも用いられる表現です。
今日のタイトルでは
「古巣に復帰する」 = 「以前所属していた球団に戻る」
というわけですね。
cant’t wait は直訳すると
「待てない」。
仕事、課題、問題などについて
「待てない」 「後回しにできない」 「すぐに対応が必要である」
という意味でも使わられますし、
逆に
ポジティブな将来について
「待ちきれない」 「待ち遠しい」 「こうしてはいられない」
という意味合いでもしばしば用いられます。
したがって、本文後半の saying 以下は
「古い(=前の)日本のチームである楽天ゴールデンイーグルスとしてプレーするのが待ちきれない、と語った」 →
「日本での古巣である楽天ゴールデンイーグルスでプレーするのが待ちきれない、と語った」
となっています。
米大リーグのニューヨーク・ヤンキースから FA となり、日本のプロ野球・楽天ゴールデンイーグルスへの復帰が決まった田中将大投手。
日本球界でプレーするのは、楽天を球団初のリーグ優勝と日本一に導いた平成25年以来8年ぶりとなります。
球団によると、契約期間は2年で、年俸は推定で9億円プラス出来高払い。
これは、巨人の菅野智之投手の推定8億円を上回って、プロ野球史上最高の年俸だということです。
■編集後記
事情や経緯は複雑だったとは思いますが・・・何はともあれ、海外で活躍したアスリートが、キャリアの晩年ではなく、まだまだバリバリやれる時期に日本に戻ってプレーするのを見られるというのは嬉しいですね。田中投手の記者会見は、持ち前の少年らしさ、爽やかさを残しながらも堂々としていて誠意が自然にあふれ出るようでした。投手としてだけでなく人間としても米国で鍛えられたんだなあと感じました。
(裏)今朝犬の散歩をしてたら細かい粉雪のようなものが降ってきて焦りました。春まだ遠し、か。