Toshiba Receives Buyout Offer from British Private Equity Firm
Toshiba received a buyout offer from British private equity firm CVC Capital Partners to take it private, in a deal likely worth 2 trillion yen ($18 billion), the Japanese conglomerate revealed.
■チェック
・receive a buyout offer 買収提案を受ける
・private equity firm 【金融】未公開株式投資会社
・take ~ private 【株式】~を非公開化する
・deal 取引、契約
・likely worth _ yen _円規模だと思われる
・conglomerate 複合企業、コングロマリット
・reveal ~を明らかにする
■対訳
「東芝、英投資会社から買収提案」
日本の複合企業の東芝は、英未公開株式投資会社のCVCキャピタル・パートナーズから同社を未公開化する内容の買収提案を受領したことを明らかにした。買収額は2兆円(180億ドル)規模だと思われる。
■訳出のポイント
buy out は
〈会社・事業〉「を買い取る」〈株〉「を買い上げる」
という句動詞。
buyout はこの句動詞の名詞化で
会社(の株の)「買収」 「買い占め」
を意味します。
offer が
「申し出」 「申し入れ」 「提案」 なので、
buyout offer で
「買収提案」
ということですね。
equity はもともと
「公平」 「公正」 「正当」
を意味する名詞。
金融英語では(主に英国で)
「普通株(式)」
の意味になります。
private equity は
「未公開株(式)」、
つまり、株式公開していない=上場していない会社の株式です。
そこで、
private equity firm
「プライベート・エクイティ会社」 「未公開株式投資会社」 は
株式公開をしていない企業に出資、あるいは融資した上でその企業を成長させた後に、その投融資を転売するなどして利益を得る会社というわけです。
private は
「個人の」 「私的な」
という意味でおなじみの形容詞ですが、
金融用語では
株式が 「非公開の」
という意味になります。
go private だと
「(株式を)非公開にする」、
今日の場合は
take ~ private で
「~を非公開に持っていく」 →
「~の株式を非公開化する」 「~を非公開企業にする」
という言い方になっています。
likely は
「たぶん」 「おそらく」 で
worth ~ が
「~の価値がある」 「~に相当する」 なので、
in a deal likely worth 2 trillion yen
の部分は
「おそらく2兆円に相当する取引において」 →
「2兆円規模だと思われる取引内容における(買収提案を受領した)」
という意味合いになるわけです。
対訳では、この部分を独立させて
「買収額は2兆円規模だと思われる」
としています。
先に日経新聞が報じた通り、英投資ファンドから買収提案を受けたことを東芝が明らかにしました。
いわゆる “物言う株主” との対立が続いている東芝の株式を非公開化し、経営判断を速める内容のようです。
東芝は今後経営陣との条件交渉や日本政府との調整を進め、合意に到れば同社は TOB (=Take Over Bid) 「株式公開買付け」に乗り出す形に。
その際には、買収額は2兆円を超える見通しだといいます。
日本を代表する大企業が経営・統治体勢を変革するために非公開化を検討・・・異例の事態と言えるでしょう。
■編集後記
日本を代表する企業がどんどん覇気を失っていきますね・・・淋しい限りです。東芝は不正会計や米原発子会社の巨額損失などで痛手を負い、その穴埋めに利益事業だった半導体部門を2018年に売却しました。原発事業を抱えているので今回の買収も政府の審査が必要になるとのこと・・・
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