SoftBank Set for Record 4.5 Trillion Yen Net Profit
SoftBank Group is set to post a net profit of over 4.5 trillion yen ($41.7 billion) for the fiscal year that ended March 31st 2021, the highest ever for a Japanese company.
■チェック
・(be) set for ~の見通しである
・record 過去最高の
・trillion 兆
・net profit 純利益、最終利益
・(be) set to V ~する見通しである
・post (利益を)計上する
・fiscal year (会計)年度
■対訳
「ソフトバンク、純利益が過去最高の4.5兆円か」
ソフトバンクグループの2021年3月期の最終利益が4兆5000億円(約417億ドル)を超える見通しだという。日本企業としては過去最高となる。
■訳出のポイント
(be) set for ~ は
「~が予定されている」→「~の見通し(見込み)である」
という言い方。
~の部分には名詞になります。
一方、
(be) set to V という形だと、
後に動詞を取って
「~すること予定になっている」 「~することに(ほぼ)決まっている」 →
「~する見通し(見込み)である」
という意味になるわけです。
そこで、
タイトルでは
(be) set for record 4.5 trillion net profit で
「過去最高の4.5兆円の最終利益の見通しである」、
本文では
is set to post a net profit of over 4.5 trillion yen
「4.5兆円を超える最終利益を計上する見通しである」 →
「最終利益が4.5兆円を超える見通しである」
となっています。
the fiscal year that ended March 31st 2020
の部分は、直訳すると
「2021年3月31日に終わる(会計)年度」。
これは、「(国際会計基準の)2021年3月期」 のことで、
20204月1日から2021年3月31日までの会計年度
を意味しています。
本文末尾は
the highest (net profit) ever for a Japanese company
と考えてください。
すなわち
「ひとつの日本企業にとって、過去最高(の最終利益)」 →
「日本企業としては過去最高(の最終利益)となる」
というわけですね。
昨年のこの時期、ソフトバンクグループ(SBG)は、2020年3月期の連結決算で、過去最悪の約1兆円の赤字を計上。
孫正義会長兼社長は投資ファンド事業における損失をめぐり厳しい批判の矢面に立たされました。
それからちょうど1年後に・・・
その SBG が、前年度の赤字額の4.5倍に当たる黒字決算で、同社過去最高のみならず、日本企業として過去最高の4兆円台後半の最終利益となる見込みだと報じられました。
SBG の携帯電話子会社ソフトバンクやネット通販の Yahoo の業績好調もありましたが、一番の要因は投資ファンド事業の成功。
投資ファンド事業が、2020年度は過去最悪、2021年度は過去最高の最終利益を生み出したというわけですね。
日本国内企業の最終利益としては、これまではトヨタ自動車が2018年3月期に計上した 2.5 兆円が最高でした。
海外企業を見ても、米アップルが2020年9月期に約6兆円、米グーグルの親会社アルファベットが2020年12月期に約 4.2 兆円となっています。
SBG の 4.5 兆円という数字がどれほどすごいものかがわかりますね。。。
■編集後記
昔、孫正義がまだ起業した頃、「俺は将来、豆腐を1丁、2丁と数えるように、利益を1兆、2兆と数えるようになるんだ!」と自分にか社員に言ったそうですが、まさにそれが実現したということですね。すごい。コロナのせいでうちは駄目、といってる経営者は自分も含めてですが努力が足りんですね!
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(裏)朝の空気がとても気持ちいいです。暑くなる前に堪能しようと思います。