Green Light for Cross-country Travel in Japan
People in Japan began traveling en masse again on the first weekend since authorities lifted inter-prefecture travel restrictions due to the coronavirus pandemic.
■チェック
・green light 青信号 → 許可 → 解禁
・cross-country (=inter-prefecture) travel
全国規模の移動 → 都道府県をまたぐ移動
・en masse 一斉に
・authorities 当局
・lift restrictions 規制を解除する
・coronavirus pandemic 新型コロナウイルスの感染拡大
■対訳
「日本、全国規模の移動が解禁に」
当局が、新型コロナウイルスの感染拡大による都道府県をまたぐ移動の規制を解除し、初めての週末を迎えた日本では、人々が一斉に移動を再開した。
■訳出のポイント
green light はもともと
「青信号」 を意味する名詞。
ここから、
~をする 「認可」 「許可」 「ゴーサイン」
という意味合いでもしばしば使われます。
今日のタイトルでは
green light for cross-country travel で
「全国規模の移動に対する許可」 → 「全国規模の移動の解禁」
ということですね。
ちなみに、
travel というと
名詞、動詞ともに
「旅行(する)」
というイメージが強い単語ですが、
「行く(こと)」 「通う(こと)」 「移動(する)」
というニュアンスで使われることも多いので、
その点をしっかり確認しておきたいですね。
また、cross-country は
「国を横断する」 「全国をめぐる」 「全国規模の」
という形容詞。
今日の場合は、本文の
inter-prefecture 「都道府県をまたぐ」
と同義で用いられていると解釈してよいでしょう。
intre- は
「~の間で(に)」 「~の中で(に)」 「相互に」
という接頭辞。
inter-prefecture で
「都道府県の間で」 「都道府県相互に」 → 「都道府県をまたいで」
となるわけです。
en masse はもともとフランス語表現で、それが英語に浸透したもの。
「集団で」 「ひとまとめで」 「大挙して」 「一斉に」
といったニュアンスで使われます。
そこで
began traveling en masse again の部分は
「一斉に再び移動を始めた」 → 「一斉に移動を再開した」
となります。
lift は
禁止令などを 「解除する」 「取り除く」 「撤廃する」
の意味で頻出重要動詞。
lift restrictions で
「制限を解除する」
という言い方ですね。
したがって、
lifted inter-prefecture travel restrictions due to the coronavirus pandemic
の部分は
「新型コロナウイルスの感染拡大による都道府県をまたぐ移動の制限を解除した」
となっています。
19日に都道府県をまたぐ移動やイベント開催が解禁され、週末には各地の観光地などで人出が戻り始めました。
全国の主要駅や繁華街でも前週末と比較し、人出は大幅に増えた様子。
休業要請や移動自粛などで落ち込んだ地域経済の再活性化への期待が高まる一方で、感染防止に気を配る ”新しい日常” との共存を、訪れる側も迎える側も模索してゆくことになるでしょう。
■編集後記
上野動物園も、今日から4か月ぶりに開園しました。4か月(116日間)の休園は、開園以来最長だそうです。1923年の関東大震災でも100日間の休園だったとか。東京ディズニーランドも、7月1日に再開することが発表されました。以前と同じにとはいかないまでも、社会活動の再開が本格化してきましたね。
(裏)合宿3日目、伊東は曇り。風も無し。。