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毎日1分!英字新聞 石田

インドで高速列車がゾウの群れと衝突、7頭死亡

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Indian High-speed Train Hits and Kills 7 Elephants

A high-speed train carrying 650 people collided early Saturday with a herd of wild Asiatic elephants crossing the tracks in Assam, northeastern India, killing seven elephants and injuring a calf.

■チェック

・high-speed train 高速列車
・hit (-collide with) ~にぶつかる、衝突する
・(Asiatic) elephant アジアゾウ
・carry ~を運ぶ
・herd (動物の)群れ
・cross the tracks 線路を渡る
・Assam 【インド】アッサム州
・calf (ゾウなどの)子ども

■対訳

「インドで高速列車がゾウの群れと衝突、7頭死亡」

インド北東部アッサム州で土曜日の早朝、乗客650人を乗せた高速列車が線路を横断していた野生のアジアゾウの群れと衝突し、ゾウ7頭が死亡、子ゾウ1頭が負傷した。

■訳出のポイント

hit は

「~を打つ」「~をたたく」

などの意味でよく知られる基本動詞。

英字新聞では

台風、地震などの災害が

「~を襲う」

という文脈でも頻出ですね。

今日のタイトルでは、

「~にぶつかる」「~に衝突する」

という意味で登場しています。

hits (and kills) 7 elephants で

「7頭のゾウに衝突する(そして、殺す)」

ということですね。

一方、本文では

collide with ~

「~と衝突する」

で言い換えられています。

hit ~ が

一方的に「〜にぶつかる」

というニュアンスなのに対して、

こちらは

双方が関与する【衝突】を意味し、事故報道では “中立的” な表現として多用されます。

herd は

ゾウ、ウシ、シカなど動物の「群れ」

を意味する名詞。

a herd of ~ で

「~の群れ」

という言い方になるわけですね。

carry は

「~を運ぶ」

という動詞。

carrying ~ は

【物理的に物・人を運んでいる】

【搭載している状態】

を表す、英文ニュースでは頻出の言い方です。

したがって、本文頭の

A high-speed train carrying 650 people は

「650人を運んでいる高速列車」。

日本語訳としては

「乗客650人を乗せた高速列車」

とするのが、自然ですね。

early Saturday は

直訳すると

「土曜日の早くに」→「土曜日の早い時間に」。

すなわち、

「土曜日の早朝」

の意味になります。

on (earl) Saturday morning

よりも速報性・簡潔性があり、英文報道では非常によく使われる時間表現です。

前置詞の on は省かれ

【early + _曜日】

「_曜日の早朝」と

副詞的に使うのが定番となっています。

calf は

ウシ、ゾウ、クジラ、シカなど

主に大型哺乳類の「子ども」

を意味する名詞。

本文末尾の

injuring a calf は

「(1頭の)子ども(のゾウ)にけがを負わせ」→

「子ゾウ1頭がけがをして」

ということですね。

大規模な鉄道網を有するインド。

1990年以降、列車の大型化・高速化、そして運行本数の増発を急激に進めてきました。

一方インドには、野生のアジアゾウの生息地と生息地を結ぶ「回廊地帯」が101ヶ所存在し、そのうち20ヶ所を鉄道が横切っており、列車とゾウの衝突事故が頻繁に起きているということです。

■編集後記

この高速列車の運転手は、前方に100頭ほどの野生ゾウの群れが線路を横切っているのに気付き、緊急ブレーキを作動させたものの間に合わず、群れの一部に衝突。。。インドではこういった事故が年に1回ほどは起きているようです。野生動物が生息する大自然の中を突っ切る線路では、対策はなかなか難しいだろうと想像できますが・・・人間の利便性のためにゾウが犠牲になっているかと思うと胸が痛みますね。近代的な交通機関の恩恵を当たり前に享受している私たちが言えるような言葉ではないかもしれませんが。。。

(裏)昨日の東京、昼はコートが要らない暖かさでしたが、今週後半からかなり冷え込むようです。

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