Indian Village Introduces Daily ‘Digital Detox Time’
A village in Maharashtra state, western India, has introduced a daily restriction on the usage of television and mobile phones from 7pm to 8:30pm as the digital detox time for “addiction” villagers.
■チェック
・introduce ~を導入する
・digital detox デジタル・デトックス
・Maharashtra state 【インド】マハラシュトラ州
・restriction on usage of ~の使用制限、制約
・addiction 依存(症)、中毒
・villager(s) 村人
■対訳
「インドの村、毎日の『デジタル・デトックスの時間』を導入」
インド西部のマハラシュトラ州のある村では、毎日午後7時から8時半の間のテレビおよび携帯電話の使用制限を導入した。『依存症』になっている村人たちのデジタル・デトックス(解毒)だという。
■訳出のポイント
detox は
detoxification の略で
「解毒」。
アルコールや薬物など 「依存症の治療」
というニュアンスでもよく使われます。
digital detox 「デジタル・デトックス」 は
数日あるいは数時間など一定期間、パソコン、スマートフォン、テレビなどデジタル機器から距離を置き、それらの使用を控えることを指します。
デジタル機器の過度の使用は、ストレスなど身体的・精神的によくない影響を与える、という考えに基づく概念ですね。
restriction は
「制限」 「制約」
あるいは
施設などの使用に関する 「決まり」 「規則」 「規定」
を意味する名詞。
restrictions on ~ で
「~に対する制限(制約、規制)」
という言い方になります。
そこで、
a daily restriction on the usage of television and mobile phones from 7pm to 8:30pm
の部分は
「午後7時から8時半までのテレビと携帯電話の使用に対する毎日の制限」 →
「毎日午後7時から8時半の間のテレビおよび携帯電話の使用制限」
ということですね。
addiction は通例
薬物などの 「常用」 「依存」 「中毒」
の意味で使われる名詞。
趣味などに 「ふけること」 「熱中」 「耽溺(たんでき)」
という意味合いでもしばしば用いられます。
本文末尾の
as the digital detox time for “addiction”
villagers
の部分では
「『依存症』の村人のデジタル・デトックスの時間として(テレビと携帯電話の使用制限を導入した)」
となっています。
対訳では、この部分を独立させて
「『依存症』になっている村人たちのデジタル・デトックスだという」
としています。
欧米でははかなり一般的な概念になっている
digital detox 。
ただし、普通は個人が自主的に行ったり、家庭内や学校内といった単位で行われることがほとんどですね。
今日のニュースのように、自治体が全住民を対象とした規定として行うのは非常に珍しいと思われます。
人口約3,000人のインド西部マハラシュトラ州の Vadgaon 村では、午後7時になるとサイレンが鳴り、8時半に2度目のサイレンまでは村中でテレビと携帯電話の電源が落とされるそうです。
コロナ禍の間は、学校が閉鎖され、自宅で主にテレビと携帯電話を用いたオンラインクラスが中心だったこの村では、学校が再開された後でも、子どもたちはテレビ、携帯電話に夢中。
これを問題視した人たちが、村議会を動かし、今年の8月15日(インド独立記念日)から、
村全体で毎日、テレビと携帯電話禁止時間帯を設けることが決まりました。
当初は反対意見も多く、この決定、そして実行への過程は決して平易ではなったようですが、実行から2ヶ月経って子どもたちの言動の安定化、家庭内での会話増加などポジティブな影響が目立っているということです。
■編集後記
確かに夕食の時間、テレビがあるいはYouTubeがなかったら家族の会話は確実に増えますね。ただ放送局からしたらゴールデンタイムなわけです。。日本で自治体単位でこれをやるのはかなり難しい気がします。
今日の動画
https://youtu.be/2hYOZl7Igbg
(裏)今日も寒い1日でした。冬物のジャケットで出社しました・・・