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毎日1分!英字新聞 石田

米、核融合エネルギーでブレークスルーと発表

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US Announces Breakthrough in Nuclear Fusion Energy

The U.S. Department of Energy announced a historic breakthrough in research for nuclear fusion, a potential energy source for the next generation.

■チェック

・breakthrough ブレイクスルー、画期的進展
・nuclear fusion 核融合
・the U.S. Department of Energy 米国エネルギー省
・potential 可能性がある
・energy source for the next generation 次世代のエネルギー源

■対訳

「米、核融合エネルギーでブレークスルーと発表」

アメリカのエネルギー省が、次世代のエネルギー源として期待される核融合の研究における歴史的なブレークスルーを発表した。

■訳出のポイント

break through は

軍隊などが

「~を打ち破る」 「~を突破する」

あるいは

科学者などが努力の末に 「成功を収める」

次の発見の手がかりになるような 「一大発見をする」

という成句。

これが名詞化した breakthrough は

英字新聞では、

研究などにおける 「大発見」 「大成功」 「躍進突破口」

という意味合いで、よく登場します。

なかなか日本語にしづらい単語ということもあり

「ブレークスルー」 と言われることも多いですね。

今日の対訳でも、

そのまま 「ブレークスルー」

としています。

fusion は

「融解」 「溶解」 「融合」。

nuclear fusion で

「核融合」、

nuclear fusion energy だと

「核融合エネルギー」

ということですね。

核融合とは、水素のような軽い原子核が衝突(融合)して、ヘリウムなどのより重い原子核に変わる現象で、その過程で大きなエネルギーが放出されることから、

energy source for the next generation

「次世代のエネルギー源」

として注目されています。

potential は

「可能性な」 「可能性がある」 「起こりえる」 「潜在的な」

という形容詞。

そこで、

nuclear fusion, a potential energy source for the next generation

の部分は

「潜在的な次世代のエネルギー源(である核融合)」 →

「次世代のエネルギー源になる可能性のある(核融合)」 →

「次世代のエネルギー源として期待される(核融合)」

となっています。

核融合では、

・二酸化炭素が排出されない
・核分裂のように放射性廃棄物を出さない
・(成功すれば)ほぼ無限にエネルギーを生み出せる

などの理由から、次世代のクリーンエネルギー源として大いに期待されているわけです。

一方で、核融合は、太陽のエネルギー源であることからも想像がつくように、引き起こすには極めて高い圧力と熱が必要となります。

つまり、強力なレーザーや電磁石を用いて太陽のような恒星の中心部に匹敵する高圧・高温状態を作るために、大量のエネルギーを投入せねばならず、投入以上のエネルギーを効率よく発生させられるかどうかが、長年大きな課題となっていました。

今回、米エネルギー省が発表したのは、カリフォルニア州にある

Lawrence Livermore National Laboratory (LLNL)

「ローレンス・リバモア国立研究所」が行った実験では、

容器に閉じ込めた水素に強力なレーザーを当てて核融合を起こし、投入したエネルギーの約1・5倍のエネルギーを発生させたということです。

llNL の所長によると、

実験室で成功したのはこれが世界初であり、

a historic breakthrough

「歴史的ブレークスルー」

だということです。

ただ、核融合の実用化に向けては、ほかにもさまざまな技術開発が必須で、商業利用への道はまだまだ長そうです。

■編集後記

実用には少なくとも30年はかかると言われており、すでに始まっている地球規模の環境破壊のスピードにはとても追いつきそうにありませんね・・・

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(裏)忘年会続きで会社に車を置いてくることが多い・・朝ジョギング兼ねて車を取りに行くという・・・

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