AI Creation Win’s International Photography Award
The winner of a major international photography award has refused his prize after revealing his piece was an AI-generated image.
■チェック
・creation 作品
・win (a) photography award 写真の賞を受賞する
・winner 受賞者
・refuse one’s prize 賞を辞退する
・reveal 明らかにする
・piece (芸術の)作品
・AI-generated image AI が生成した画像
■対訳
「AI 作品が国際写真賞を受賞」
主要な国際写真賞の受賞者が、受賞作は AIが生成した画像であることを明らかにし、受賞を辞退した。
■訳出のポイント
AI は日本語にもそのまま浸透していますが、
artificial intelligence の略で
「人工知能」
のことですね。
creation は
「創造する」 「つくりだす」 「創作する」 「作成する」
といった意味でおなじみの動詞 create から派生した名詞。
「創造」 「創作」 「作成」、
あるいは
「創造物」 「創作品」 「作品」
という意味になっています。
そこで、
タイトルの
AI creation は
「AI の創造物」 「AI による作品」
ということですね。
本文末尾では
AI-generated work
「AIが生成した作品」
と言い換えられています。
prize は
「賞」 「賞品」 「賞金」
を意味する名詞。
今日の場合は、
award 「賞」
の反復を避けるために、その同義語として用いられていると捉えましょう。
そして、
refuse が
「~を拒む」 「~を断る」
という動詞なので、
refuse one’s prize で
「賞を拒む」 → 「受賞を辞退する」
という言い方になっています。
reveal は
【re-(~をはずす)+ veal (ベール、覆い)】
という成り立ちの語。
「覆いを取りはずす」 →
知られていないことを 「明らかにする」 「示す」
という動詞として、英字新聞でも頻出ですね。
本文末尾の
after revealing his piece was an AI-generated image
の部分は
「彼の作品が AI が生成した画像であることを明らかにした後で(賞を辞退した)」 →
「その(受賞)作品は AI が生成したものであることを明らかにし(賞を辞退した)」
というわけです。
ソニーが支援する国際写真コンテスト
Sony World Photography Award
「ソニーワールドフォトグラフィーアワード」 に
AIで生成された画像が出品され、クリエイティブ部門の総合優勝作として選出されるという事態が生じました。
出品者のベルリン在住アーティスト
Boris Eldagsen 氏は、
「写真業界における AI 生成画像についての議論を促し、それに特化した新しい”分野” を作る過程を加速させるために出品した」
と語り、受賞は辞退しました。
一方、コンテスト主催側からは公式声明などはなく、Eldagsen 氏の出品画像や名前はウェブサイトから削除されています。
■編集後記
ChatGPT もそうですが、AI が作り出したものが人間によるものと全く区別がつかないレベルになってきたことで、新たに達成できる、便利になる面はとても大きいですが、その反面、もっと深い意味で実はとても恐ろしいことだと思います。いわば人と人工知能との区別ができなくなるわけですから。。。人類は開けてはいけないパンドラの箱を開けたのか?芥川賞をAIが受賞、アカデミー脚本賞をAIが受賞、、、いつ起きても不思議ではありません。
一度も留学経験なし、海外渡航経験なしで英語ペラペラが増えている理由・・
毎日1分!英字新聞をネイティブ音声で聞く → https://eiji-paper.com/
(裏)10年後、このAI技術がどこまで発展しているかを考えると・・・・ムーアの法則によりとんでもないことに・・