Nepal Earthquake Kills 157
At least 157 people were killed and many more injured after a magnitude 5.6 earthquake struck western Nepal late Friday.
■チェック
・a magnitude _ earthquake マグニチュード_の地震
・strike (→struck→struck) (地震が)~を襲う
・late (時期が)遅い、終わり頃の
■対訳
「ネパールで地震、157人死亡」
金曜日深夜にネパール西部でマグニチュード5.6の地震が発生し、少なくとも157人が死亡し、さらに多数がけがをした。
■訳出のポイント
kill = 「殺す」
というイメージがあるかと思います。
もちろん、動詞 kill は
日本語の「~を殺す」
に当たる単語として一般的です。
しかし、もう一歩視野を広げて
「~を命を奪う」
というニュアンスで捉えておくと英語独特の言い回しが理解しやすくなります。
例えば、今日のタイトル
Nepal earthquake kills 157 (people)
ならば、
「ネパールの地震が157人を殺す」
と捉えるよりも
「ネパールの地震が157人の命を奪う」→
「ネパールの地震で157人が死亡する」
と考えた方が、わかりやすいですね。
このように、日本語の「殺す」とは異なり、英語の kill は物、事(主に、災害や病気など)を主語に取ることが多いからです。
日常的によく使われる
Cancer killed her.
「がんが彼女の命を奪った」→「彼女はがんで亡くなった」
などという言い回しも、その典型例になっています。
earthquake は「地震」で、
magnitude 「マグニチュード」。
a _ magnitude earthquake だと
「マグニチュード_の地震」
となります。
不定冠詞の a を付けることにも注意しましょう。
late は
「遅い」「遅刻した」
という意味の形容詞としてよく知られていますね。
英字新聞では、
後ろに時期を表す名詞を伴って、
時期が「遅くの」「終わりの(方)の」「後半(後期)の」
という意味でしばしば登場します。
late this year 「今年終盤に」「本年末に」
late next week 「来週後半に」
という具合ですね。
特に、
late Monday などと
具体的な曜日をともなって
「月曜日の終盤に」→「月曜日遅く」「月曜日深夜に」と、
事件(ニュース)が起きた日時を表す言い方として頻出となっています。
今日の場合も
late Friday で
「金曜日の遅い時間に」→「金曜日深夜に」
というわけですね。
ネパール西部の山岳地帯で、大きな地震があり当局によると、少なくとも157人が死亡しました。
隣国のインドの地震観測当局によると、マグニチュードは6.4とされますが、一方、米地質調査所 (US Geological Survey=USGS)はマグニチュード5.6と発表しているので、本英文記事では USGS のデータを採用して、
a magnitude 5.6 earthquake
「マグニチュード5.6の地震」
としています。
今回地震の被害が大きかったのは、首都カトマンズから北西約300キロのジャージャルコートおよび周辺地域で、家屋倒壊や土砂崩れ窓が起き、負傷者も多数ということです。
ネパールも地震頻発国の一つですね。
安価に建築できるレンガ造りの家屋が多く、耐震性も低いことからも、どうしても毎回犠牲者の数が増えてしまうという事情もあるようです。
■編集後記
ネットニュースなどで出てくる、ネパール地震で家屋が崩壊している映像と、攻撃を受けて崩壊したガザ地区の映像が、どちらものもなのか一瞬見分けがつきませんでした。今の世界の状況を象徴している気がします・・・全体的に崩壊と再編成の時期に向かっているのでしょうか。
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