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毎日1分!英字新聞 石田

トヨタに立ち入り検査、 安全認証不正が広がる中で

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Toyota Raided as Safety Certification Scandal Widens

Japan’s transport ministry raided the headquarters of auto giant Toyota on Tuesday as a scandal over safety certification escalates in the country.

■チェック

・raid ~を立ち入検査する
・safety certification scandal 安全認証不祥事、安全認証不正
・widen 拡大する
・Japan’s transport ministry 【日本】国土交通省
・headquarters 本社
・auto giant 大手自動車会社
・escalate 悪化する

■対訳

「トヨタに立ち入り検査、 安全認証不正が広がる中で」

国内で安全認証をめぐる不正問題が悪化する中、日本の国土交通省は火曜日、自動車大手トヨタの本社で立ち入り検査を行なった。

■訳出のポイント

raid はもともと

「襲撃」「急襲」「強盗」

あるいは

警察などによる「手入れ」「踏み込み」「強制捜査」

といった意味の名詞。

ここから、

「~を急襲する」「~を襲撃する」

警察などが「~を手入れする」「~を立ち入り捜査(検査)する」

といった動詞としても頻出です。

今日の記事では

国土交通省が「~を立入検査する」「~で立入検査を行う」

という意味合いになっていますね。

scandal の語源は

「わな」「つまずきの石」を意味するギリシア語 skandalon 。

日本語でも「スキャンダル」というように、

「醜聞」「醜事」

を意味する名詞ですね。

しかし、実際に英文中に使われている場合には、かなり日本語に訳しにくい単語でもあります。

というのは、文脈によっては

「不祥事」「疑惑」「不正(問題)」

といったニュアンスで使われるからです。

今日の場合も、

タイトルの

safety certification scandal は

本文の

a scandal over safety certification

は、いずれも

「安全認証(をめぐる)スキャンダル」

というよりは、

「安全認証(をめぐる)不正(問題)」

という意味合いになるわけです。

transport ministry は

各国の交通、運輸などを司どる省庁を指す言い方。

そこで、

Japan’s transport ministry だと

「日本の国土交通省」

ということですね。

「巨人」「大男」「巨漢」という意味の名詞

giant は、

主に新聞用語として、英字新聞でも

「大企業」「大国」「大組織」

の意味で頻出です。

しっかり確認しておきましょう。

a tech giant 「大手テクノロジー企業」「テクノロジー大手」

an insurance giant 「大手保険会社」「保険大手」

という具合ですね。

ここでは

auto giant 「大手自動車会社」「自動車大手」

となっています。

ダイハツ工業や豊田自動織機などで発生した自動車の量産に必要な「型式指定」に関する不正問題・・・

トヨタ自動車、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキと、自動車・二輪車メーカー合計5社へと広がっています。

各社は対象車両の安全性に問題はないとしていますが、相次ぐ不正の発覚に、業界全体への信頼性が揺るぐ事態にもなりそうです。

海外の報道では、

had submitted incorrect or manipulated safety test data to apply for certification of the vehicles

「(各社は)車両認証申請のために、不正確な、あるいは操作された安全試験データを提出した」

にように伝えられています。

■編集後記

少なくともトヨタで発覚した7種類6事案の型式指定申請不正の内容を見るかぎり、大した内容ではないように思えます。逆に、この程度のことをごまかして、どれほどの労力、時間、資源などの節約になったのかな? こうして発覚して信頼を失うリスクの方がよっぽど高いように思えるのですが・・・・また、各社とも対象車両の安全に問題はないはずと言っていますが、毎日車に乗って生活している身、ある意味毎日車に命を預けている身としては、軽々しく “問題はない” と断言はしてほしくないですね。

(裏)1年に1度の人間ドックにいってきました・・・

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