Should We Start a Low-Sugar Diet at Conception?
Reducing sugar intake during the first 1,000 days after conception - from pregnancy through age two - may lower a child’s risk of chronic health conditions in adulthood, according to a new study.
■チェック
・low-sugar diet低糖ダイエット
・conception 妊娠、受胎
・reduce ~を減らす
・sugar intake 砂糖の摂取量
・pregnancy妊娠期間
・lower 【動詞】~を減じる
・chronic conditions 慢性疾患
・adulthood 成人期
・according to ~によると
■対訳
「妊娠したら低糖ダイエット?」
新研究によると、妊娠してからの1000日間、すなわち妊娠から子どもが2歳になるまでの間に砂糖の摂取量を減らすと、成人してからの慢性疾患リスクが軽減される可能性があるという。
■訳出のポイント
conception は
「想像」「思考」「観念」
といった意味の名詞ですが、
同時に
「妊娠」「受胎」
を指す単語でもあります。
一方、
pregnancy は
「妊娠(状態)」「妊娠期間」
を指して広く使われる語となっています。
今日のタイトルは直訳すると
「私たちは妊娠(受胎)したと同時に低糖ダイエットを始めるべきか?」。
対訳では、簡潔に
「妊娠したら低糖ダイエットすべき?」
としています。
intake は
take in ~
「~を取り入れる」
が語順転換し名詞化した語。
「取り入れること」→
食品などの「摂取(量)」
という意味でよく使われます。
sugar intake で
「砂糖の摂取量」
ということですね。
また、
reduce が
大きさ、量などを「少なくする」「減らす」「縮小する」
という動詞なので、
本文頭の
reducing sugar intake は
「砂糖の摂取量を減らすこと」
となっています。
lower は
「低い」という形容詞 low の比較級 、
lower 「より低い」
が動詞に転用された語です。
英字新聞でも
「~を下げる」「~を減らす」
の意味でしばしば登場していますね。
ここでは、
may lower a child’s risk of chronic health
conditions in adulthood
「成人期における子どもの慢性疾患リスクを減らす可能性がある」→
「(子どもが)成人してからの慢性疾患リスクが軽減される可能性がある」
というわけです。
学術誌『サイエンス』に掲載された新研究で、妊娠から1000日間(妊娠から子どもが約2歳になるまで)に母親が砂糖摂取量を制限すると、子どもが成人してからの慢性疾患リスクが低くなることが示唆されました。
大規模調査の結果、砂糖の摂取量が少ない場合は成人してから肥満になるリスクが30%、II型糖尿病のリスクは35%、高血圧リスクは20%低くなっていたといいます。
■編集後記
この研究では砂糖、添加糖類の摂取について述べられています。炭水化物(米など)ではありません。テネシー大学健康科学センターのマーク・コーキンス教授によれば、より多くの砂糖を摂取すると、代謝の仕組みが変化し、摂取した糖分は脂肪として蓄えられているといいます。その結果様々な健康上のリスクを抱えることとなるようです。
(裏)朝の歯磨きは、口腔環境的には朝食前(起床後すぐ)が良いそうです!