France to Distribute ‘Survival Manual’ to Every Household
France will distribute a “survival manual” to every household to help citizens prepare for “imminent threats”, including natural disasters, nuclear accidents, and armed conflicts on French soil.
■チェック
・distribute A to B A を B に配布する
・survival manual サバイバル・マニュアル
・household 家庭、世帯
・citizen 市民、国民
・prepare for ~に対して備える
・imminent threat 差し迫る脅威
・natural disaster 自然災害
・nuclear accident 原子力事故
・armed conflict 武力衝突、武力紛争
・on French soil フランス国土での
■対訳
「フランス、全世帯に『サバイバル・マニュアル』配布へ」
フランス政府は、自然災害、原子力事故、そしてフランス国土での武力衝突を含む『差し迫る脅威』に市民が備えられるよう、国内の全世帯に『サバイバル・マニュアル』を配布するという。
■訳出のポイント
distribute は
「~を分配する」「~を分け与える」
という動詞。
政府や企業などが広く何かを配る際によく使われる単語です。
distribute A to B で
「A を B に配る」「A を B に配布する」
という言い方になっています。
survival manual は
日本語でも
「サバイバル・マニュアル」
で通じますね。
「生き残るための説明書」「生存するためのマニュアル」
といった意味です。
imminent は
危険などが「今にも起こりそうな」「差し迫った」「切迫した」
という形容詞。
危機感、緊迫感を強調する単語となっています。
そして
threat は
「脅威」。
危険な状況や攻撃の可能性などを示す単語として、国際問題や防災関連のニュースで頻出です。
これらをあわせて
imminent threat で
「差し迫る脅威」「差し迫った脅威」
というわけですね。
to help citizens prepare for “imminent threats”
の部分は、直訳すると
「市民が『差し迫る脅威』に対して準備するのを助けるために」。
対訳では、わかりやすいよう簡潔に
「『差し迫る脅威』に市民が備えられるように」
と訳しています。
armed は
「武装した」「武器を持った」
という形容詞。
armed conflict で
「武力衝突」「武力紛争」
という言い方になります。
soil は
「土」「土地」「土壌」
という名詞。
ここから、しばしば
「国土」「領土」
という意味合いでも使われます。
on French soil
のように、国名とともに用いると
「フランス国土で」「フランス国内で」
という表現になるわけです。
フランス政府が、国内全世帯に向けて『サバイバル・マニュアル』配布の準備を進めている
というニュース・・・
自然災害や原子力事故など産業災害、そして当然ながらロシア侵攻を念頭に置いた有事も含めた、増大する”脅威”に対して、「国民が対応できるように準備する」ことが目的だといいます。
約20ページのこの冊子は、およそ60項目にわたり、「簡潔な解決策と正確な指示を提供」しており、2025年夏までには各家庭に届けられる予定だそうです。
■編集後記
このフランスの試みは、2018年に各世帯に配布されたスウェーデンのサバイバル・マニュアルがモデルになっているとのこと。自然災害やサイバー攻撃、新型コロナのような公衆衛生上の危機、テロ攻撃や武力衝突といった安全保障上の危機を想定して、市民の回復力を高めてもらうのがその狙い。欧州は各国が陸続きで基本国境を他国と直接共有していることもあり、色々な意味で危機意識が高いですね。日本も見習うべきかもしれません。。。
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(裏)上野公園、桜のつぼみが少しづつ膨らんできているような感じです。