China Tightens Security after New Protest Calls
The Chinese government beefed up its security in the capital on Sunday in response to the third call for “Jasmine Revolution”.
■チェック
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・protest call 抗議(デモ)の呼びかけ
・tighten security 警備を強化する
・beef up 増強する、強化する
・in response to ~に応えて、~に応じて
・Jasmine Revolution ジャスミン革命
■対訳
「中国が警備を強化、新たなデモ呼びかけで」
日曜日、3度目の『ジャスミン革命』の呼びかけに対して中国政府は、首都の警備を強化した。
■訳出のポイント
tighten は「厳しい」「厳重な」という意味の形容詞 tight の動詞形。
とくに規則や制限などを「厳しくする」「きつくする」という意味でよく登場する語となっています。
ここでは tighten security で「警備を厳しくする」→「警備を強化する」という言い方です。
beef はご存知のように「牛」「牛肉」という名詞。
ここから「(牛を)太らせる」という動詞でもあり、さらに「~を太らせる」→「~を増強する」「~を強化する」という意味でも使われるようになっています。
この場合は通常前置詞 up をともない beef up ~ 「~を増強する」という形で用いられます。
したがって、beefed up its security は「その(=中国の)警備を強化した」ということです。
response は「反応する」「答える」という動詞 respond の名詞形で「反応」「反響」「回答」の意。
in response to ~ で「~に対する反応において」→「~に反応(対応)して」という表現になっています。
Jasmine Revolution「ジャスミン革命」とは、昨年末から今年1月にかけてチュニジアで起こった民主化革命のこと。
ある青年の焼身自殺事件に端を発した反政府デモがあっという間に国内全土に波及し、23年間続いた独裁政権が崩壊しました。
チュニジアを代表する花ジャスミンの名をとってネット上を中心にこの政変が “ジャスミン革命” と呼ばれるようになったといわれています。
この民主化運動はチュニジアのみにとどまらずエジプトなどアラブ諸国やアフリカにも広がり、長期独裁政権を持つ各国で数々の政変・改革を引き起こしています。
中国でも2月中旬からネット上で毎週日曜日に民主化要求デモの呼びかけが流されるようになっており、これを中国版ジャスミン革命と呼んでいるわけです。
今日の記事は、3度目の中国版ジャスミン革命への呼びかけに対して、中国政府が首都北京を中心に警戒態勢を強めて臨んだというニュース。
首都北京では、多数の警察官を各地に配置し、地下鉄や携帯電話ネットワークを封鎖するなど、徹底的な集会の封じ込めが図られました。
『ジャスミン革命』、中国での開花は実現するのでしょうか?
■編集後記
チュニジアでジャスミン革命の端緒となった青年の焼身自殺とは、9人の家族を抱える青年が路上で野菜売りをしていたところ、許可無く野菜を売っているとして警察官に撤去を命じられたどころか、人々の前でその女性警官に唾を吐かれ、顔を平手うちされ、亡き父親を侮辱する言葉をはかれ、これに抗議して警察本部の前で焼身自殺をした事件を指します。
要は自分の名誉のために自殺をした、それがチュニジアの民衆の心に火をつけたのです。。。
(裏)なかなか春は来ないですねー。。。