A Vegan Restaurant Earns a Michelin Star, First in France
A vegan restaurant in south-west France has been awarded a Michelin star, the first of its kind in the country to receive the distinction.
■チェック
・vegan ビーガン、完全菜食主義
・earn a Michelin star ミシェラン(ガイド)の1つ星を獲得する
・be awarded ~を授与される → ~を獲得する
・receive the distinction 栄誉
■対訳
「ビーガン・レストランがミシェラン星獲得、フランス初」
フランス南西部にあるビーガン(完全菜食主義)レストランが、ミシェランの1つ星という栄誉を獲得した。この種のレストランとしては同国初である。
■訳出のポイント
日本語でも
「ビーガン」 あるいは 「ヴィーガン」
という言葉が聞かれるようになってきました。
vegan は 「完全菜食主義(者)」 とも訳されます。
いわゆる
vegetarian 「ベジタリアン」 「菜食主義」 は
肉や魚を食べず穀物、野菜、果物、豆類など植物性食品を中心とした食生活を送ることを意味します。
それに対して、 vegan の場合は、卵や乳製品、はちみつなども含め、動物由来の食品はすべて口にしないので、”完全菜食主義”というわけです。
そこで、
a vegan restaurant 「ビーガン・レストラン」 は、
この完全菜食主義に基づき、植物性食品のみを使用の食事を提供するレストランとなっています。
Michelin は
Michelin Guide 「ミシェラン・ガイド」 のことで、
タイヤで有名な仏ミシェラン社のホテル・レストラン情報誌
Michelin Red Guide
を指します。
もともとは、フランスのドライバー向けの欧州旅行ガイドとして、1900年に創刊。
1926年からレストランを最高で3つ星で評価するようになり、その後は各国・各都市のガイドが次々と出版されています。
ちなみに、1931年から表紙の色が赤になり、そこから Red Guide という名称になったようです。
earn はもともと
労働の対価として 「お金を得る」 「かせぐ」
という動詞。
ここから、
努力などの報いとして信用、名声、地位、評価などを 「得る」 「獲得する」
という意味合いで広く使われる単語となっています。
ここでは
earn a Michelin star で
「ミシェラン(ガイドの)1つ星を獲得する」
ということです。
ちなみに、2つ星、3つ星の場合はそれぞれ
earn two Michelin stars
earn tree Michelin stars
となりますね。
distinction は
「区別」 「差別」 「相違」
という名詞ですが、
「栄誉」 「名誉」
の意味でも使われます。
今日の場合は
receive the distinction
「その栄誉を受け取る」 → 「(栄誉である)ミシェラン1つ星を獲得する」
という意味になっています。
そこで、
本文全体を直訳すると
「フランス南西部にあるビーガン・レストランがミシェラン1つ星を獲得し、同国でその栄誉(=ミシェラン1つ星)を獲得した、最初のその種類(=ビーガン・レストラン)となった」。
対訳では、2文に分けて
「フランス南西部にあるビーガン・レストランが、ミシェランの1つ星という栄誉を獲得した。この種のレストランとしては同国初である」
としています。
今回1つ星を獲得したのは、南西部 Bordeaux(ボルドー)近くの Ares にある “ONA” 。
経営者の Claire Vallee さんは、支援者からのクラウドファンディングと倫理的な事業への融資に特化した銀行のローンにより、ビーガンレストランとして2016年に開店。
店名は Origine Non Animale 「非動物由来」
の頭文字を取ったということです。
■編集後記
ビーガンといえばインド人の知人でビーガンがいて、彼と一緒に居酒屋に行った時、焼きそばを肉抜きで食べるか?と聞いたら、肉を焼いた同じフライパンで作った焼きそばは食べられない、という発言がとても印象的でした。
(裏)寒さの底を抜けたとはいえ、朝は本当に寒いですね・・・