NASA Spacecraft Reaches Solar Corona for the First Time Ever
NASA announced on Tuesday that its Parker Solar Probe reached the sun’s outer atmosphere or corona for the first time in history.
■チェック
・NASA 米航空宇宙局
・spacecraft 宇宙船、宇宙探査機
・reach ~に達する
・solar corona 太陽コロナ
・outer atmosphere 外層大気圏
■対訳
「NASA 宇宙探査機が太陽コロナに到達、史上初」
米航空宇宙局(NASA) の 『パーカー・ソーラー・プローブ』 が歴史上初めて、太陽の外層大気圏であるコロナに到達した。NASA が火曜日に発表した。
■訳出のポイント
NASA は
National Aeronautics and Space Administration
「航空宇宙局」。
日本語でも NASA で通じるようになっていますが、
訳す場合には「米航空宇宙局」 が通例となっています。
reach は
人・乗物などが(時間をかけて)(努力の末に)
場所や目的地などに 「着く」 「到着する」
という意味の動詞です。
今日の場合は
reach solar corona で
宇宙探査機が 「太陽コロナに到達する」
ということです。
solar corona の corona は
corona virus 「コロナウイルス」
の corona と同じなので、あれっ?と思う人もいるかもしれませんね。
corona はもともと
「冠」 を意味するラテン語。
ここから
太陽や月の 「光冠」=「コロナ」
を意味する名詞となりました。
この、光の輪(光冠)のように見える
solar corona は
太陽の表面から2000km ほど上空にある大気圏のことで、100万度以上もある高温ガスでできているそうです。
ちなみに、「コロナウイルス」 については、
ウイルスを顕微鏡で見たときに、大きな
「冠状」 corona-like = coronal
の表面突起があることから
corona virus
と呼ばれるようになったということです。
タイトル中の
for the first time ever は
「これまでで初めて」 → 「史上初めて」
という言い方。
本文で登場している
for the first time in history
「歴史上初めて」
と同意となっています。
atmosphere は
【atomo-(空気の)+ sphere(球、圏)】
という成り立ちの語。
地球または天体を取り巻く 「大気(圏)」
を意味する名詞ですね。
sun’s outer atmosphere で
「太陽の外層大気圏」
というわけです。
or は
「または~」 「あるいは~」
という【選択】の意味の接続詞としておなじみですが、
「すなわち~」 「言い換えれば~」
という【換言】の用法でもしばしば登場します。
今日の場合も
sun’s outer atmosphere or corona で
「太陽の外層大気圏、すなわちコロナ」 →
「太陽の外層大気圏であるコロナ」
となっています。
Parker Solar Probe は太陽に接近し、その謎を探ることを目的に、2018年に打ち上げられた NASA の宇宙探査機。
このパーカー・ソーラー・プローブが、今年4月に歴史上は初めて太陽コロナに到達していたことを
NASA が発表しました。
コロナで粒子や磁場のサンプリングが行われたということです。
また、同探査機は来年1月にも再びコロナを通過する予定だといいます。
■編集後記
太陽は表面温度が6,000度なのに周囲の大気であるコロナの温度が100万度以上あるというのは、太陽に関する大きな謎のひとつだそうです・・・地球に非常に近く、もっとも影響を与えている天体なのに、私たちは太陽のことを全くというほど知らないんですね。考えてみれば、これだけ恩恵を受けているのに、眩しすぎて肉眼で直視することができない天体・・・不思議ですね。
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