NYPD Introduces Security Robot
The New York City Police Department announced that it is deploying a fully autonomous security robot, which will patrol the Times Square subway station from midnight to 6 a.m. during a 2-month trial run.
■チェック
・NYPD (New York City Police Department) ニューヨーク市警察
・introduce ~を導入する
・security robot 警備ロボット
・deploy ~を配備する
・fully autonomous 完全自律型の
・patrol 【動詞】巡回する
・Times Square subway station 【米NY】タイムズスクエア
・subway station 地下鉄の駅
・midnight 真夜中、夜の12時
・trial run 試運転 → 試験、試行
■対訳
「NY市警が警備ロボット導入」
米ニューヨーク市警が、完全自律型の警備ロボットを配備すると発表した。試験運用として2ヶ月間、夜の12時から午前6時まで地下鉄のタイムズスクエア駅を巡回するという。
■訳出のポイント
introduce は
「~を紹介する」「~を引き合わせる」
という意味でおなじみの動詞。
新しいアイデアやものなどを「取り入れる」「導入する」
という意味合いでもしばしば使われる単語です。
fully は
「十分に」「完全に」
という副詞で、
fully autonomous で
「完全に自律的な」「完全自律型の」
という言い方となっています。
最近だと
a fully autonomous driving
「完全自律運転」、
a fully autonomous drone
「完全自律型ドローン」
といった表現でよく使われていますね。
今日の場合は、
a fully autonomous security robot で
「完全自律型の警備ロボット」
というわけです。
patrol の語源は
「泥の中を動き回る」という中期仏語 patrouiller。
ここから
「巡回」「巡視」「パトロール」
という名詞、
あるいは
「巡回する」「警邏(けいら)する」「パトロールする」
という動詞となっています。
「地下鉄」は
米国では subway、
英国では underground
が一般的なので注意しましょう。
今日の記事では、話題は米 NY 市なので、
the Times Square subway station
「タイムズスクエア地下鉄駅」→「地下鉄のタイムズスクエア駅」
ということですね。
midnight は
「真夜中」「夜半」ですが、
漠然と「夜の12時」
を指すことも多い単語です。
trial run はもともと
「試運転」「試乗」
を意味する言い方。
ここから、
「実験」「試行」「試用運用」
といった意味合いにも使われます。
本文後半の which 以下は、
「(その完全自律型の警備ロボットは)2ヶ月の試用運用の間、夜12時から午前6時まで地下鉄タイムズスクエア駅を巡回する」→
「試験運用として2ヶ月間、夜の12時から午前6時まで地下鉄のタイムズスクエア駅を巡回する」
となっています。
米NY市警は22日、利用者が多い地下鉄タイムズスクエア駅に完全自律型の警備ロボットを試験的に配備することを発表しました。
ロボットは西部カリフォルニア州に本社を置くKnightscope 「ナイトスコープ」社が製造した「K5」。
直立した飛行機の機首のようなデザインで車輪で移動し、利用者がボタンを押すと24時間態勢で市警の担当者に連絡がとれるそうです。
また、周辺をビデオ録画し、犯罪が起きた場合の捜査などに活用するといいます。
試用運用の2ヶ月間は警察官が同行しますが、年末年始の観光シーズンに合わせて単独配備が予定されているということです。
■編集後記
NYの地下鉄は24時間運行で、路線や時間帯によっては、駅構内も車内もかなり怖い雰囲気があります。よって警官の巡回も頻繁に見かけました。ロボコップならぬ警備ロボはナイトスコープ社からのリースで、1時間あたり9ドル(約1333円)のリース料は、同市の最低賃金15ドルよりもかなり格安ですね。当然ながら、生身の警官の巡回と同じことができるわけではありませんが、犯罪抑制力にはある程度なりそうですし、トイレや食事休憩もいらないなど、コスト面でのメリットはある・・・ということでしょうか。
(裏)昨夜発熱し、ダウン。解熱剤で現在は36度台。明日病院いってきます。